秋田木工のスツールを仕上げました
- Day:2022.11.26 17:16
- Cat:sonota
お客様からのご依頼で秋田木工のスツールを仕上げました
BEFORE

AFTER

今回はPVCレザーで張り替え
汚れてもさっと水拭きできるところがいいですね
このスツール、メンテナンスをさせていただいた台数は数知れず…
シンプルな構造
軽くて、重ねることができて、とにかく丈夫
手を加えながら改めて好きになるデザインです
1958年にリリースされてから現在まで続くロングセラー
デザインを手がけたのは日本が世界に誇るデザイナー、剣持勇(1912年 – 1971年)
スツールの正式呼称は「No.202」というナンバリングのみだが
今では「剣持スツール」「秋田木工スツール」で通じるほど親しまれている
2013年にはグッドデザイン・ロングライフデザイン賞を受賞
もはやスツールの代名詞的存在となっている
それを実現しているのは秋田木工の熟練した職人たち
ドイツ人、トーネットが開発した曲木技術を継承
秋田木工でしか実現できないとまで言われる高度な技術を駆使して
日本唯一の曲木専門ブランドを築き上げた
ただその一方で、経営は困難を極め破産
2006年に大塚家具の傘下に
2019年、大塚家具がヤマダデンキに買収され、ヤマダデンキの傘下へ
会社に翻弄されてしまう秋田木工だが
その技術が絶やされずに続いていくことへの安堵は大きい
最後にこのスツールのコストパフォーマンスを少し…
秋田木工の現行品は税込み19,800円
アルヴァ・アアルトがデザインしたartekのスツール60は現行品で 28,600 - 50,600円
柳宗理がデザインした天童木工のバタフライスツールは現行品で55,000円
ご実家に、ご祖父母様のおうちに、事務所の片隅に
風景と化してしまったNo.202はありませんか?
sonotaでは張り替え、はめ込みの直し、傷んでしまった板座の制作などしております
是非ご相談ください
sonota
お問い合わせはこちらから・・・・・ask@sonota.jp
- 関連記事
-
-
ルートヴィヒ美術館展
-
秋田木工のスツールを仕上げました
-